肩が上がらない…それって五十肩? 〜症状と治療法を徹底解説〜

整形外科学

「最近、肩が上がらない…」「服を着るのも辛い…」そんなお悩みを抱えていませんか?もしかしたら、その症状は「五十肩」かもしれません。五十肩は、特に50代前後に多く見られる肩の痛みと可動域制限を伴う症状です。今回は、五十肩の症状と治療法について詳しく解説します。


五十肩とは?

五十肩は、正式には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、肩関節の周囲にある組織(腱、靭帯、関節包など)に炎症が起こる状態です。40代から60代に多く発症することから「五十肩」と呼ばれていますが、年齢に関係なく発症する可能性があります。


五十肩の主な症状

五十肩の症状は、主に以下の3つに分けられます。

  1. 痛み
    • 肩を動かすと痛みが生じます。
    • 特に、腕を上げる、後ろに回す、寝返りを打つなどの動作で痛みが強くなります。
    • 夜間や朝方に痛みが増すことも特徴的です。
  2. 可動域の制限
    • 肩の動きが制限され、腕を上げる、回す、後ろに手を回すなどの動作が難しくなります。
    • 日常生活で「髪を梳かせない」「服を着替えるのが辛い」「高いところの物が取れない」といった不便が生じます。
  3. 進行段階による症状の変化
    • 急性期(炎症期): 痛みが強く、肩を動かすことが困難です。
    • 慢性期(拘縮期): 痛みはやや軽減しますが、肩の動きがさらに制限されます。
    • 回復期: 痛みや可動域が少しずつ改善していきます。

五十肩の原因

五十肩の原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

  • 加齢による肩関節周囲組織の劣化
  • 肩の使いすぎやケガ
  • 血行不良
  • 糖尿病や甲状腺疾患などの基礎疾患

五十肩の治療法

五十肩の治療は、症状の段階に応じて適切な方法を選択することが重要です。

1. 保存的治療

  • 安静: 痛みが強い時期は、肩を無理に動かさず安静にします。
  • 薬物療法: 消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用して痛みと炎症を緩和します。
  • 理学療法: 温熱療法や電気療法、マッサージなどを行い、血流を改善します。
  • 運動療法: 痛みが落ち着いたら、肩の可動域を広げるためのストレッチや筋力トレーニングを行います。

2. 注射療法

  • ステロイド注射: 炎症が強い場合、肩関節内にステロイド注射を行うことがあります。

3. 手術療法

  • 関節鏡視下手術: 保存的治療で改善が見られない場合、関節鏡を使って癒着を剥がす手術を行うことがあります。

自宅でできるセルフケア

五十肩の症状を軽減するために、自宅でできるセルフケアをご紹介します。

  1. 温める: 温湿布や入浴で肩を温め、血行を促進します。
  2. ストレッチ: 痛みのない範囲で、肩をゆっくり動かすストレッチを行います。
    • 例: 腕を前後に振る、壁に手をついてゆっくり上げるなど。
  3. 姿勢改善: 猫背や肩こりを防ぐため、正しい姿勢を心がけます。

注意点

  • 五十肩は自然に治ることもありますが、適切な治療を行うことで回復が早まります。
  • 痛みが強い場合や症状が長引く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
  • 他の疾患(腱板断裂、頸椎症など)が隠れている可能性もあるため、自己判断は禁物です。

まとめ

肩が上がらない症状は、五十肩の可能性があります。五十肩は、適切な治療とセルフケアで改善が期待できる症状です。痛みや不便を感じたら、早めに医療機関に相談し、適切な対処法を見つけましょう。肩の健康を保ち、快適な日常生活を取り戻してください!


このブログが、五十肩でお悩みの方の参考になれば幸いです。肩の痛みや不調を感じたら、無理をせずに専門家のアドバイスを受けることが大切です。